A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

売上が落ちると必ずディスられるユニクロについて-個人の感想です

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普通に生活の一部です

自称ユニクロユーザーとして、いや、もう、名乗る必要がないくらい、普通に高頻度に使用しているので、世間で、ユニクロがさぁ、とか、センスがねぇとか、

言わせてもらうと、何でもう、今更、こういう切り口で語られるのかわかりません。

規模が大きいだけで、もはや、普通の衣料メーカーです。

確かに、高機能素材、ネーミングの先進性(早かったという意味で)、着眼点など、ユニクロが乗り出して他社が後追いする(そう見えました)そういう流れを作ったということで、リスペクトしておりますが、

ええ、毎年、この会社は何をしてくるのか、いちユーザーとして、誠に飽きがきません。ちょっと、勝手に振り返ってみましょう。

ただ、本日の感想は、一個人の感想です。皆様の感想・ご意見と異なる場合がございます。

消費税8%の時、何をやったか

あのときの「便乗値上げ」は、本当にすごかった。いや、全部に言えることなんですが、100円均(ローソンとか、ダイソーとか)以外はことごとく便乗したんじゃないかと思っています。

ええ、今まで1980円(税込み)で2000円いかないよ、というスタンスで「細かい割安感」を出していたのを、1980円(税別)にした感じでしたね。

もちろん、1980円の「定価」なんかで我々は購入いたしません。定価2980円(税込み)の「限定価格」1980円(税込み)が大好きだったわけですよ。

こちらは、毎週金曜日に新聞に折り込まれてくるチラシが毎週楽しみでした。新製品が出るたびに、この限定価格につられ、いつごろこの製品が限定になるのかしら、とか、これは限定にならずにそのまま走るね、とか、ひとつのルーティーンが毎週週末に予定され、ほぼほぼ生活の一部になっておりました。

ですから、消費税が8%になって、(税別)になったとしても、定価がまだ、「慣れ親しんだ」価格のうちは、しょうがないよね、だって、限定価格で買っているんだものという、落とし処があったので、受け入れることができました。

ヒートテックにしても、毎年、何かが付加されてくるのが面白く、今年は椿オイルで肌触りを追加してきたかとか、何にしても、この追加アビリティーも楽しみでした。

ストレッチ機能では、もう、あれ以来、どこのメーカーの製品も、引っ張っては伸ばしてみるという作業がデフォルトになったくらいです。何語ってんだか。

値上げ

昨年の冬物衣料の価格には驚きました。感覚的には1.5倍から2倍になったんじゃないかと。

結構なレベルまで高機能を詰め込んだにもかかわらず、なぜ、同じような製品にこの価格が値づけられるのかと、何が変わったんだと、

週末の限定価格が、前年のほぼ定価。実感として。

破壊力満点すぎて、楽しい週末の「語らい」が、一転、眉間に皺寄せる「営業会議」並みに暗転いたしました。

防風シートを挟み込んだ「防風シリーズ」は、ズボンもアウターも本当に重宝いたしましたが、そもそもの定価が税込みで5000円を超えてしまう。

以前のこの価格帯は、ダウンジャケットやらダウンパーカーが位置していた領域に、高機能パンツがランクアップ。そのダウン系は、そもそもの価格が7000円オーバーに。いや、普通に躊躇する金額でしょう。このレベルは。

一方で、女性向けに売り出した、ヒートテックタムタムも、一気に2000円近くに跳ね上がり、昨年並みであれば、この商品は限定にならんかもね、と思われていた商品でしたが、限定になっても売れ残るという考えられない事態になってきました。

さらに、スタウォーズのタオルに消しゴムつけるという、中小会社が丸め込まれて協賛断れなくて作った感がいっぱいのしょぼい企画も織り交ぜながら、モンハンだけはしぶとく限定化せず、年を越したら、いきなり怒涛の超限定価格に突入と、

いきなり増えたアイテムの数も相まって、週末のチラシがまさにパズル化。

しかも一つ一つが小さくて3メーター離れるときれいな模様にしか見えない。

各店舗も、特に大型店は配置に四苦八苦しすぎて、売りの焦点が見出せてないし、限定商品がどこにあるのか一発でわからない。

一段に定価商品と、限定商品を並べるに至っては、その微妙にずれた位置によっては、カウンターでもめるケースも出始める。

まったく、関係ない方々には、全く何を言っているのかわからないかもしれないが、生活の極一部となっている身としては、これはカオスだ、いや、むしろ宝探しだ、なんてワゴンに定価が積まれているのを見て、そこまで商品点数増やしてどうすんの?と思うわけで。

 

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 ついに行き着くところまできました

 この1ヶ月、週末のチラシが「不毛」でした。

だって、限定価格、やらないんですもん。よっぽど、ヨーカードーとかイオンのチラシの方が、「お得な情報」を提供するという趣旨に則った、本来のチラシのあり方なんで

最近のユニクロのチラシは、全てが「通常価格」。単なる商品の紹介。

こころ踊りません。全く。

ついに、今まで育て上げてきた、ユニクロコミュニケーションを自ら壊されました。

こういう地道な、やっているほうも「飽きるだろうな」とは思うそのスタイルこそ、我々が日常を過ごす上で、過剰かもしれませんが、あってこそのものであって、終わらせることの影響を、どうも未だしっかりと認識していないんじゃないかと、

一部の個人の感想ですが、思っております。

で、この広告から言われているのは、

もう、週末の限定価格はやらないよ、という決別宣言です。

言い方は「妙」です。いつ行っても良心価格で、、、なんて、あまりにも見え透いたキャッチ、間の抜けたフレーズです。

行き過ぎた定価を見直しましたなんて、とても言えないのはよく理解できますが、確かに安くなっています。昨年水準に戻ってきた感じがします。

特別価格ですか、店頭のPOPには、限定価格が踊っていますのでまだまだ混乱作業中の様相ですが、

この間隙を縫って、Right-on(ライトオン)がいい展開をしてきております。うまく、商品種類を抑えながら、いい感じのバリエーションで、いい価格帯を都度やってきています。簡単にこっちに流れると思います。

それでも、日常の一部になっているので、ユニクロ朝令暮改じゃないや、底力を信じておりますので、新たな高機能商品、日々楽しみにしております。

ジョガーパンツは、どうも、難しいと思うよ。個人の感想だけど。