シビル・ウォー 兄貴!最高だぜ!
シビル・ウォーは、良かった
何も山ほど感想が出まくっている映画に、己ごときがと思う訳ですが、普段からDlifeを毎晩のように見て、毎晩のようにシビル・ウォーの予告を見ている身としては、語ってしまうのもいたしかない流れなんだと、
前日に、アイアンマン3をDlifeで見て、家庭内ではシビルフォーと、アイアンマン4と笑えない勘違いをしていること自体、語る資格がないのかもしれないが、
これだけの数の「超人」たちを、多分、文句がでないであろうほどしっかりと「場面」をつくり、友情出演?みたいなのりも無く、丁寧に活躍シーンを描いているのには、恐ろしいほどの集中力と力を感じられる。無条件に凄い。
単に、アイアンマンとキャプテンアメリカといった、それぞれの考え方に2分されたチームバトルといった単純な仕掛けではなく、それぞれがそれぞれの抱えている事情を理解し、それでもなお、それぞれを押し通す戦いを、
アントンマンやスパイダーマンたるオールドルーキーやヤングルーキーを上手くからめて、煮詰まることなくしかも案外な長時間バトルを描くのには恐れ入った。
正直、まともな「敵」は、まったくといって出てこない。
それで2時間30分もの長丁場を飽きさせずに見させるこの脚本力。
実はマーベル世界においては、ほとんど素人同然で、キャプテンアメリカに至っては、単品の映画を見ていないものだから、アベンジャーズでさらりと感じていた、健康そうな不死身の超人で、体育会系の頭の気のいい兄ちゃんにしか見ていなかったが
ごめんなさい。さすが約100歳。こいつ格子良い。なんだこの優れもの兄貴は。
トニーが生意気な子供にしかみえないじゃないか。
トニースタークにしても、見ているからわかるが、自分の浅はかだが超天才でしか「見通せない」社会の実情を超天才でしかなしえない方法と技術でリスクをヘッジする「使命」が、ことごとくやったこと自体がまるで「リスク」の具現化で
ほとほとなんだこれ、と一気に年取った風情の描き方も凄い。
パンフレットに1行たりともでてこない、スパイダーマン。なぜなんだ。というより、単品作品は、このキャラで今後はやっていくのだろうか?
今まで、確かにいきなりスーパーな力を手に入れて、かつ誰にも言えず、普通に屈折しながらも正義の役回りをこなしていく自分という、面倒なアイデンティティの再構築をやや暗い感じで描いていたスパイダーマンを
あの役者とあのキャラクターでやっていくのか?すごいぞマーベル。
アクションにしても、チェイスにしても、普段からふんだんに金をかけまくっていて、ハードルをエベレストのようにあげまくっているテレビドラマにせいなんだろうか、凄いシーンがまるでメインではなく、サブとして配置されている。
考えているこの翌日においても、その凄さがよみがえってくる。
最後の「手紙」は、本当に良かった。兄貴!最高だぜ!いや、爺!最高だぜ!