竜王迷宮からのリアル脱出ゲームをやってきました
竜王迷宮からの脱出ゲーム
リアル脱出ゲームとよばれるもので、昨年末にチケットを購入して以来、すっかりその存在を直前まで忘れていたものの、その規模から、熱の入れようから、いやー、本当に面白かった。
そもそも幕張メッセの会場を、多分3部屋ぶちぬきで使用する規模から、各日3日間、23時まで遊戯させておくという「お目にかかったことがない」営業時間。
「竜王より怖いものと言ったら、ネタバレです」という言葉を、真摯に守りつつ、書き留めておきたいのだが、
① 驚いたこと
造作とか、システムとかではなく、この3会場を存分に使いながら、まるで年始の明治神宮の初もうでなみの大集団を回遊させ、さらに、「空き地」において、作業させることをも「想定」した空間マネージメントに驚いた。
確かに3日間の最終日。13時のスタートであったんだが、そりゃ混んでますわな。
真っすぐ歩くなんてことはできません。4人でパーティーを組むシステムですから、各人が思い思いに教務本位に探索すれば、すぐに全員が迷子になります。
しっかりと4人を確認しつつ、全員で探索するというのは、効率的ではないかもしれませんが、かえって、新鮮!
全員で、たわいもない仕掛けやら、すでに分かり切っている「答え」に、全員で出くわすこの感覚。いや、思いもしなかった。楽しい。
逆に大人数がまるで「森」になって、そのまんまブラインドになっているもんだから、行く手が見えない。旅している気分。夜、食事を会場内で済ましてから外に出たんだけど、がらがらの会場だと、いや、体育館状態で雰囲気ゼロ。
② NPC
ドラクエのみならず、RPGにお約束は、情報収集。
NPC、ええ、いつ行っても、同じことしか喋らないキャラクターなんですが、もちろん、「絵」を柱にくくりつけて文字を読ませるという工夫は随所にあったんですが、
役者を存分に使用しています。
生身の人間です。
この方たちが、当たり前ですが、キーワードなり与えるとフラグが立つわけで、その瞬間にそのための「演技」をするわけなんですが、いや、頑張ってました。アドリブは、当然、無いわけで、常に、毎回、それこそ、死ぬほど同じ演技を、同じ「熱量」で、
これは、1日で「燃え尽きるわ」とおもえるくらい、皆さん頑張っていました。
ゲームの中では、毎回同じセリフを喋るNPCに、なんとも、なんとも思いもしませんでしたが、
生身の人間に、NPCばりの、同じセリフを毎回言わせる、聞かされる、なんて、こっちが覚悟していないと、慣れないもんですね。でも、そういう設定だ。
③ 制限時間がない
もちろんありますよ。会場の物理的限界である、23時まで。というのは。
多分、相当の手練れであれば、2~3時間でやりおおせる気がいたしますが、こちらはのんびりやらせていただいた結果、5時間ほどで終了いたしました。
スクラップさん企画のレベルとしては、大衆的に特化されたんだと思います。レベルは本当に普通です。ヒントを占い師に聞かなければクリア確率10%と言っておりましたが、もう少し、上がる気がいたします。
そもそも、あの国民的ゲーム、ドラクエの世界観なり、世界を、どう実体験できるのかという「試み」ですから、全員が、一応は手を動かしたり、体を動かしたりして、肉体含めて体感できるのか、
相当、頑張って気を遣って考えられたと思います。
ええ、しっかりと肉体的に実感させていただきました。相当の時間さえも本当に苦にはなりませんでした。
ディズニーの謎解きも毎年のようにやっているわけなんですが、あれ、最近、ひねくれていて、100%解答の「上」も用意されているという、気が抜けない感満載なんですが、これは、そういう「作り」にはなっておりません。
ドラクエ30周年記念の「作品」なので、1回限りなのかしら?それともスタジオで毎日行う企画におとすのかしら?
であれば、ネタバレせずに、新鮮な感動を参加者にも体験していただきたいのでこの辺で。本当に面白かった。