A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

大失敗とか言って、そもそも、言っていいのだろうか?

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toyokeizai.net

しがない生活者であって、特別な知識も持ち合わせていない人間として、題材にして益のある話ができるのか、相当、自問自答なんだが、

簡単に読んでしまうと、「民主党」政権時代よりも「阿部」政権時代の方が、結果は悪化しているのだそうだ。

個人的な考えで申し訳ないのだが、どの政策も、ある意味、「前提」となる条件なり状況があって、少なくとも、それを考慮に入れながら考えを「出力」しなければならない。

間違っているかもしれないが、そういう意味では、その前提をどのように「予測」していくのかが、だれかれとなく、ご専門家のお力になるのではなかろうか。

その前提となる諸状況を、見事に見通して、それに適合する政策を打ち出すなんて、そりゃ、相当の力を持った方に違いなくて、むしろ、先進国においては、お金を生み出すことが、とりあえず、「良」とされているわけだから、

そんな御仁が、政治家やっている暇はないはず。

あれほどの事業家、法人であれ、相当の専門家を巻き込んで、世界の情勢を鑑みながら舵取りしてもなお、ダッチロールを都度、各事業年度ごとに、証券報告書で語らなければならない。

みんな、苦しそうだよ。

そういう中で、ドイツの構造改革を見習え!というご信託。

確かに、経済を神輿にして担ぎながら、進んでいくというのは、どの時代においても政治家が持つには、えらい負担が大きい「テーマ」かもしれない。

そういう意味であれば、規制緩和だとか、構造改革だとか、より、民度の自由化なりを促進する方向の方が、「余計」な政策で「墓穴」を掘るよりは、政治家にとっても良いのかもしれない。

が、構造改革は、ともすれば、次の選挙で「負ける」かもしれない。という覚悟がいるようだ。

business.nikkeibp.co.jp

その「学べ」といわれているドイツの構造改革とは何か。

いずれも検索でトップにでてきたものなので、参考にしてくださいね。

簡単に言うと、労働者の生産性をあげて、国内消費をあげてインフレをも吸収できる体力をまずはゲットしよう!という感じに読めるんだが、だめ?

GDPが当たり前ながら、この上げ下げをことのほかどの専門家さんも指標にしているわけだが、当然、稼働労働人口なり生産性なり、可処分所得なり年収なり、我々こそがその指標の「主人公」といっても、多分、過言ではないよね。

で、そのドイツ。言ってみれば、労働者の「流動性」を高める政策を行った。

会社が、労働者を解雇できる。

簡単に言うとね。

それ以前では、失業率が高く、失業保険で国が労働者を長い年月養っていくという状況があったらしく、「ドイツ病」とかいわれていたようで、なんか、この国もその傾向が形をかえてあるような気がするのだが、

その雇用制度改革を断固おこなったシュレイダーは、選挙で「大敗」。

その恩恵を受けて現ドイツで力を発揮しているのはメルケルということらしい。

いや、これ、ずいぶん議論されているけど、ものすごいことだよ。

今の、メディアやら、もう、各種政党、政治家なんか、まったく将来のビジョンなんかもてない連中が、切り取った意見をいいまくって、いや、かなり集中攻撃うけるね。

この雇用制度改革なんかは、書いてみたいことがいくつかあるんだけど、これ、難易度高すぎでしょ。

そのほかに、企業間同士の株の持ち合いを禁止するという施策らしんだが、その理由が、ステークホルダーを明確にすることで、ガバナンスが機能するということなんだけど、

えっつ?やってなかったけ?

あまりにも、株主よりになりすぎるから、真のステークホルダーは「従業員」だとか、いや、「消費者」だよとか、これまた、「外資」が入り込んで、イトーヨーカドーを切り離せとか、西武ライオンズはいらないとか、そういうの報道されて

いや、やってんじゃなかったっけ?

いずれにしても、「阿部ノミクス」の大失敗とタイトルは確かに訴求力あるかもしれないけど、この方々のいう通り、こういうのやり切れる人間がそもそもいるのか?

相当の覚悟と、この成否は遠い将来「歴史」で語られるだろうと言って、政界から抹消される危険性が溢れる作業なんだけど、簡単に、専門家が、セイフティー状況も作れずに、言い放っていいもんなのだろうか?

大失敗とか、簡単に言い放っていいものだろうか?

こちら素人から見て、傷も血も浴びないであろう、その立ち位置から言っていいものだろうか?