国政と都政は変わらないと言うが、違うという声も尊重していただきたい。
実際に、「知事」とは何をやっているのか。何をしなければならないのか。
到底、全部を詳細に調べ尽すことも時間的にできないし、ましてや、都議会に出入りもしたこともないし、素人同然だし、という立ち位置なんで、そういう人間が素直にどれくらい大変なの、このお仕事って、という感じ。
絞りに絞って、議会の最大の仕事というんであれば、「条例」「予算」などの審議やら議決。みてみましょう。
すでに28年度は第2回まで会議が進行いたしております。
あと2回は、9月と12月に予定されています。
すごい、127個もの議案が提出されていて、議決されています。
まぁ、見ていただければわかると思うんですが、予算から始まって、港湾、道路、教育、保健、風営、霊園から公園、障碍者、高齢者、建築、職員数、給与、スポーツ、オリンピック、公害、災害、上下水道、公債(借金)、都営住宅、文教地区、消防、防災などなど、すごい多岐にわたっております。
多分、127個という数の下に、とんでもない方々の陳情やら、請願が裏表にあったんだろうと思います。
こういう幾多の「声」を議案として、それぞれにあるであろう「委員会」がとりあげ審議して、それを議案として提出という話になるんだろうが、
驚いてはいけません。
自分も、よくは理解いたしておりませんが、これ、全部、知事提出議案です。
(予算案30件、条例案78件、契約案9件、事件案10件、諮問1件、人事案20件)
知事提出議案が、どういう流れをもって提出されるのかよく存じ上げませんが、
知事が「実務家」にしておきたい、その経験が必要なこともといわれるのにはこういう理由があるということ。
相当、都の職員を使用して、各議案までもっていくことになるのだろうが、その職員を相当使いこなす能力。さらに様々なご意見をもつ「勢力」を調整する能力。さらにはそういう方々も含め、やるきにさせ、いいものを作り上げるためのカリスマ能力。
など、異論はもちろんのこと、あるでしょうが、的確にねじふせる腕力も含めて(逆をいえば、唯々諾々と従う方もいるであろうが)相当のビジョンなり、勉強、知識がないとあかん。
実務経験があった(もちろん、大臣経験も含め、都の職員としてもOK)
政治家としてそのへんの実務経験があった。
これくらいは、最低ないとダメなんじゃないか?
50年の取材人生として、1週間取材すれば、ほぼほぼ理解できる!と言い切るのは、あまりにも勉強不足なんではないか?
そう感じる。
この人あの人、どうのこうのはありませんが、
適正な人を候補として応援しようよ。という気持ちには変わりありません。
国政と都政は変わらないとおっしゃるが、違う、というのも一つの声として尊重していただきたい。違うと思う。