A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

走り始めているオリンピックについて、思う。

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多分、どちらかで書かれていることと思うんだが、

その昔、F1というモータースポーツ。韓国も、車のメーカーが世界的に台頭してきた関係からか、マーケティングとしても、世界戦略からしても、

一度は通るこのモータースポーツ開催。

韓国も、2010年から7年間の契約で、なんと世界最高峰。いきなり挑んでみた。

サーキットという設備から含め、実務的な運営に至るまで、走らせてなんぼという話ではなく、F1は、一つの文化として語られる、様々な側面を持っている。

自分がとことん語れるものではないのだが。

ところが、サーキットの出来は、それなりの評価を得られたが、そのほかは惨憺たる状況だった。

「文化」というくらいなもんで、開催中は、ひとつのビッグイベントとして、各種スポンサーから始まって、サポートする様々な関係者、開催される会期中の様々なイベントから、ふるまわれる食事、さらに来場者へのサービスから、提供される宿泊施設、交通運行、食事などなど、

一気に設営し、一気に撤収する。

その間の、何億も稼ぎ出すドライバーへのホスティングからセキュリティー。

何百億円もの開発費やら予算を食う、チームと車。

こういうものを、ビッグイベントの背後で、粛々と整理、運営していかなければならない。

考えただけでも、気が狂う内容だ。

最悪の展開を、どうやら、やらかしてしまったようだ。

宿泊施設はラブホテル。各ドライバーは、終了後、先を競って、次の開催地、日本へ向かう。

さらにドライバーだけでなく、彼らをとりまく「サポーター」にしても、モナコに居を構える連中が、わんさかいて、それらがF1の金銭部分やらステイタスを相当にサポートしているわけだが、

空港から4時間かかるし、近場には、彼らを満足させる宿泊施設も、レストランもなにもない。

極めて極端な例だが、

オリンピックも、何も、競技者だけが、そこに泊まり、競技し、去っていくわけではない。

それを取り巻く、サポートスタッフから、用具、機材、さらにはトレーナーから競技者にも、何重にも人間がとりつく。

オリンピック競技者が、何のスポンサーもサポートスタッフもなく、現在のハイレベルの結果を淡々と出していくとは、誰も思っていないだろう。

そういう大集団を、さらには、その競技によっては、とりまく「富裕層」やら一般庶民の方々含め、競技だけでなく、満足させることができる「おもてなし」含めた、日本ならではの「文化」なんかの提供を、できるのか。

 

そういう流れになっているのが、今のオリンピックじゃん。

 

復興オリンピックという趣旨は、非常によく理解もできるし、是非に、という話だが、

もともとそういうテーマーで「選ばれたんではない」。

かかる費用も膨らんで、大変な展開になってしまっても、選ばれてしまった以上、引く選択肢は、多分ない。

 

そういう色々な方々を含め、色んなものを提供していく中で、こういう世界的なイベントを成功させて、さらに、開催国のステイタスをあげていく。維持していく。

 

オリンピックってそういうもんじゃない。

 

為末さんが言っていたけど、「自分はオリンピック競技者で」という話をしたところ、オリンピックって何ですか?と普通に言われたことに、だよね、という話。

もともとそういうものかもしれない。関係ない人にとっては、まさに、余計なものでしょうし、使う額に怒りさえ覚えるはず。

なんでオリンピック?という話になってしまうと、いや、とんでもない話になってしまうんで退くけど、

やる以上、決まってしまった以上、大人は、どうにか誇れる大会にしなければならないと思う。とだけは痛切に思う。

これがそれだけのコンテンツかどうかは、おいておいて、世界各国からこの日のために集まってくる方々のために、多分、最高のレベルのおもてなしをするべきなんじゃないかと。

そう腹をくくって、仕切って欲しいな。指導者には。

あああ、また短時間で、推敲もできずだらだらと書いてしまった。