施設建築、大規模プロジェクトを本当に実感としてわかっているのだろうか?
政治家、ゼネコン、公共工事といったら、もう、誰でもすぐに「汚職」「袖の下」やら、ネガティブなワードが浮かぶ。
こういっちゃなんだが、すでに政治家といえば、私腹を肥やすのか、何の仕事にもありつけなかったから、「政治家でも」やるか、
思いっきりイメージが悪化しているなぁ。
あれだけテレビに露出し、テレビタックルでは「劇」までやってさえ、政治家さんが何を期待したのか、今となっては、物凄く「逆効果」。タレントにも及ばないそのセンスの無さだけ醜悪に映ったもんだが、
マスコミも、マスコミさんで、一方で権力の監視者たる風情で、オピニオンの自覚をもって発信するくせに、一方で「読者の知りたいことをニーズに応え」と、素人も同然のやっつけ記事を連発する。確かに、権力者なるものを引きずり下ろし、民衆の発言力を増すことに成功した感はあるが、
面白いもので、権力者の地盤沈下は、そのまんま己の地盤沈下を招き、
もうテレビのニュース番組は、ほとんどバラエティー化が激しくて、コメンテーターもポジショントークに徹するあまり、何のことない、
そろいもそろって、「知性」「権威」の低下に加担しながら、結局、己の「知性」「権威」の低下を招いている。
そういうことで、今回の豊洲から始まって、五輪施設の建築費用
前にも書いてはみたものの、これだけ大きい土木工事。今時、ある程度の予算(余裕)もたせて、オールグリーンの確約をもらわなければ、ベンチャーだろうがピンだろうが、やるところありません。むしろ、やりたくないでしょう。多分。
当方も、たわいもない修繕やら改修工事、どんだけの会社に断られたか。
誰かの紹介がなければ、工事ができないなんて、思いもしなかった!
スーパーゼネコンさんの事務所に出入りすることがあって、(というか、現場、現場でチーム編成されるので、本社や支社に自分のデスクが無い!凄いよね)そこの「総務?」さんとよく話をする機会があったんだけれど、
もう、毎日が色んな意味で修羅場。
民間の仕事だけど、中国と違って、1日にかけられる人数が半端なく少ない。
納期に間に合わないと「請負契約」上、ずれた分の利益保証しなければならないらしいから、納期まで後1年!にかけては、日に日に現場がやつれていく感じが凄かった。
規模がでかかったんで、出入りする協力会社も半端なく、というか、今時の「建築」はどんな「受注」でうけたにせよ、1社でなんでもできるなんてありません。
全て、各専門業者が仕様に合わせて出入りし、皆さんがよく言う「下請け」って話、立派な企業が共同事業体として「参加」しているので、イメージとしての「下請け」って、一部本当に自覚的にあるんだろうけど、悲惨な搾取を前提にした感じはないですよね。
まぁ、ゼネコンへの「なんだかわからない」的なイメージや、なんとなくの「嫌悪感」が噴出して、中間搾取やら下請けとの共謀による2重取りやら、そう思ったら「悪い奴」イメージから抜けられないよね。
小池都知事、そういうからくりを暴いて、利益をむさぼる「悪い奴ら」を早く見つけて、「私たちの税金」の無駄をなくしてね!という流れはわからなくはないけど、本当に精査して、見つかるのかしら?
頭の黒いねずみをしっかりと見つけないと、来る2020年。環状2号線における地上迂回道路の、予測される大渋滞。小池さんの「レガシー」になって、日々語られることになると思う。そうならないように、頑張ってほしいし、ご自分の集めた専門家集団の責任にしてはならない。と思う。