A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

536万人の罹患者数って、誰が調べた数字なのか?

blogos.com

自分にとっては、かなりリスクの高い内容になってしまうかもしれない。というのは、非常にナイーブなテーマだし、自分もかなり調べないと、いい加減な話をしてしまいがちになるからで、今回は、その備忘録みたいな感じでいきたい。

 

そもそもギャンブル依存症って、病気なのか?

ということから調べてみた。個人的には、そもそもお金がなければできない世界であって、いくつかの実例を読ませてもらっても、借金を親が立て替えて支払った、家の家財道具を質に入れた、収入の大半を注ぎ込んだ。など、家庭崩壊、対人関係崩壊など、周辺の構成を破壊するという話だが、それって、病気なのか?という思いが消えなかった。

www.mhlw.go.jp

「医学的定義では「いわゆるギャンブル依存症」は行動の障害に含まれており、依存症には含まれておりません」という内容があって、そうだよねぇと思っていた訳です。

だが、当然ながら、そういった事実(ギャンブル依存症)は、そりゃ全世界的に議論されているわけで、それりの研究論文やらそれに準じた統計、そして各公的機関なり民間含めて支援、改善をおこなっている団体があるのは事実で、

医療関係者からも

business.nikkeibp.co.jp

依存症が発生する、生物的メカニズムの存在を説明されると、なるほどな、と思う訳です。

 

そもそも日本には駅前パチンコが多すぎる

これは紛れもない事実で、個人的には、この業態をいきなり消滅させるなんて、といつかその件で申し上げたいこともあるんですが、多すぎです。

1990年前後、パチンコ店は、いや、物凄い遊技人口を抱えていて、当時は総量規制みたいなものが、各都道府県にあって、400台以上の機械を置けないとか、そういうことで小さな規模のパチンコ店が、そこそこやれた時代ではあった。

そこそこの金額で、そこそこのリターンで、勝ったOOで、焼き肉を食べたりとか、そういう程度の「射幸性」をもったまさしく庶民の「娯楽」だった。

設備投資もそこそこで、業界は確かに在日の方オンパレードで、敷居が高く、他業界からの参入障壁は、物凄く高かった。とか、これはまた別の機会で。

 

そういう意味で、病気であるならば、その治療をとなり、治療をとなるんであれば、その原因はなに、となり、「発症」する機会をできるだけ与えないようにするという当然の「予防」を考えれば、駅前パチンコの数は、超問題にはなろうと思う。

 

現在536万人、実に成人人口の20人に一人が罹患していると言われている

という上記記事の話だが、そもそものきっかけは、この数字。どこの誰がいってんの?と思ったわけです。

えー、調べた結果、その数字は、どこの誰も言ってません。単に厚労省が、色々な研究を、お金を出して、支援する作業を行っていて、そのなかの、いくつもある研究班が出した定期報告書のデータから、どこぞのメディアが「推計」してたたいた数字。

ということになります。

この研究は、当たり前ですが、とても貴重なもので、とはいえ、アルコールや、薬物、そしてギャンブルなどの「依存」に関して研究をされているもので、今回は4000名を対象にして、数値を出した。

よって、536万人というのは、罹患している!というのは、物凄く間違いで、あまりにもこの発言は政治的すぎる。言うのであればギャンブル依存症のリスクが高い推定値と言わざるを得ない。

 

依存症というのは、人間であればリスクの高低あれど、誰もが持っている。

bylines.news.yahoo.co.jp

個人的には、この一連の連載が非常に参考になる。時が時だけに、カジノを基本にIR法案が採決された件で、物凄くギャンブル依存症が声高に叫ばれているが、そもそもその方々に以前より寄り添って支援された方の話が、もっともよく理解できる。

読んだ割には、ちゃんと読めよと言われそうだが、依存とは、そのあり様は相当数あって、それが単一で発症するわけではなく、合わさって問題を深刻化していることが多そうだ。

例の報告を発表した研究班も、もともとはアルコール依存症、薬物依存症を研究している先生方々で、その依存における病理的な経緯に関して、個々人それぞれの事情はあれど、内因性の精神的な部分を照射されていた。

言ってはいけないことかもしれないが、それがそこになければ、別の物に代替できる可能性があって、ただし、それを「生産的な」作業の場(経済的には非生産的かもしれないが)が「与えられれば」(もちろん自発的、自覚的が必要なんだろうけど)復活できる。

ウイルス性とか、そういうものとは違って、精神病理的な世界もあって、周辺におられる方々が巻き込まれると、相当悲惨で、どうしたらよいのかわからないし、誰に相談したらいいかわからないというのも、悲惨さに拍車をかける。要は、どうしたら、「完治」するのかという流れが見えない。

だとすれば、元を絶てば良くね?ということで、ギャンブル場はけしからん!競馬も良くね!もっと言えば、宝くじも、いや、酒もたばこも依存だ、これもダメだ。さらにスマホゲームのガチャなんて、これもあかんやろ!。いやいや、究極のギャンブルとして、FXなんて、免許制にしなきゃダメだろ!

そういう流れが好きそうな人は確かにいると思われます。

 

依存の元を無くすのか管理するのか

 という話になってくると思います。

酒もたばこも(タバコは、そろそろいいかわるいかの議論に決着ついてダメになりそうだね)ギャンブルも、相当古来からの話で、人間ってさ、という話なんだけど、これについては、自分の話含めて、また次回に。書き散らかしちゃったなぁ。