A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

高度狭心症。PTCA。これは手術?②

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結局救急車に、見た感じ健康体として乗せられて移動。人生で2度目の乗車。1回目は25年ほど前、店中で、極度の腹痛で倒れこんだ際に運ばれました。文字通り。これは、何のことはない。尿管結石。

以降、この尿管結成は初回より3年おきごとに。そして、4回目からは6年おきごとに。ほぼ持病ね、だね。なんか塊が欠けて落ちてくるんだけれど、途中は、ロキソニン2錠でやり過ごすことができたり、大事にはならないんだけれど。

 

大学病院系の総合病院に「搬送」され、ストレッチャーに乗せられたまま、緊急処置室に入ります。ここまでまったく元気そのもの。

いきなり病院服に着せ替えられますが、肩の部分が、全てボタンで一気に脱げるようになっている優れものです。

まぁ、ここまで何のことはなかったのですが、一気に病人的存在にされたのは、尿道に管を通され、自動で排尿させられる事態に陥った瞬間でしたね。

痛いの痛いの。とんでもなく痛い。その瞬間は。いや、虚をつかれた感じで挿入されましたが、いきなりの作業なんで、息を飲む痛さ。看護婦さんは挿入した瞬間に息を吐いて下さいね、なんて、言うのが遅いし、確信犯ですね(笑)。

その後、血液検査やら心電図やら、前のクリニックで撮影したエコーをみながら先生が問診を始めます。

何度も説明したここまでの経過を話します。痛みの度合いとか、質問をしてきますが、個人的には、痛みを10とすれば、今回の胸の苦しみは5とか6。先に言った尿路結石が文字通り10。そんな感じの問答だったので、その時点でも、私は、逆流性食道炎ということをまだ信じていて、

すいません、こんな大げさな展開になっちゃって、もし心臓ではなくて、食道だったりしたら本当にごめんなさい。というニュアンスをふんだんに入れながら答えていた。

 

「OOさん。一応言っておくけど、今心臓の機能、30%落ちているんだよね。ひょっとしたら過去に心筋梗塞やったことがあるかのしれないね。うん、動きが悪いんだよね。心筋梗塞やっちゃうと、もう心筋は再生しないんで、このままにほっておくと、さらに心臓の中の弁とか細かい筋にも影響がでるんで、さっそく明日造影剤を入れて検査をしましょう」

「えっつ?」

「痛みがさほど強くはないと言うので、狭心症の可能性があるかもね。ただエコーとかで全部はわからないし、仮に動いていないと思われる心筋も、気絶しているだけかもしれないんで、血が通ったら動く場合があるんで、期待しましょう」

「えっつ?」

「血液検査でね、心筋梗塞やると、必ず心筋が破壊されたことを表す指標が出現するんだけど、ないんだよね。だからと言って油断はできないんだけど」

「ほう!」

 

ええ、こちらか恐縮するまでもない、立派な冠動脈の疾患でございます。一歩間違えていたら、「即死」に近い状態であったかもしれないし、助かっても、今までと同じ生活は送ることができない。そういう展開だったかもしれない。

 

街中のクリニックですら、心電図とエコーで見通せてしまうというこの技術というかこの国の医療。正直、日本に生まれてよかった!すごいんだ日本はと、結構本気で思ったりいたしました。