生活している「家」は、資産という話ではなく、戸建てであればそのまま住み続けるのが一番。
ここに書かれているケースは、いずれも「ヤバすぎる」ケースで、いや本当に、どうしてかくも「情報弱者」なんだろうと思わざるを得ない。
一軒家の自宅を持っているにもかかわらず、老後において売却をし、マンションを購入し、移り住むという「選択」を、本当に取ってしまうというケースがあるんだろうな、としか思えない。
失礼ながら、どうすればそんなことを考えてしまうのか。
収入が年金だけという中で、現時点で老後を迎えるという方々、奥様はいわゆる3号扶養の配偶者が多いと思われる。2号保険者が、いわゆる自宅所有が多いと仮定した場合、配偶者の年金も加味すれば、月額30万円前後。
こういった層が、普通に暮らしながら、お金を消費してくだされば、経済というのは案外穏やかに回るのかもしれないが、
実は、案外、生々しい「実経済」のご経験がない。
自分が相方を巻き込みながら、1軒屋を購入したのも、確かに、2階建てやら3階建ての戸建ては足腰が弱ったら相当難儀するだろうなという思いはあったが、
賃貸は、2年に1回の「更新料」に納得がいかないことと、たかだか契約書を作成するだけの「管理不動産会社」に月家賃の25%から50%の手数料を持っていかれるのが、本当に嫌で嫌でしょうがなかった。
最近は連帯保証人が要らなくなってきたが、その分、保証会社が、賃借人からもう、毎月毎月、もっていくし、1年に1回、2年に1回、家賃の50%前後ぶっこ抜いてくる。
こういう仕組みなんか、いきなり頭に入ってこないだろう。年食ってくると。
必ず、こんなはずじゃなかった、聞いてないよ、年寄りをだましやがって、安倍のせいだ!とか、どうせなるんだ。
マンションを購入したらしたで、修繕積立金。これ最初は低いけど、20年30年たつと、月数千円で済むわけないじゃん。㎡数あたり約200円が相場。管理費も200円前後。50平米で毎月約2万円。年間、24万円だよ。
駅近の便利なマンションであろうものならば、平気で修繕積立金2万近くいくもんね。
おまけに、玄関の扉、ベランダや窓のサッシなど、これ「共用設備」なんで、勝手にいじることができない。こういうの「2重ペアガラス」に替えて、結露やら防カビにしたいといっても、全部の世帯を変えることになるから、理事会で、相当もめると思うよ。
だって、毎月積み立てている積立金では吸収できないので、必ず、特別負担金が発生すると思うから。
さらに、年数が経ってくると、世帯が歯抜けになって、管理費、積立金が満額集められると思えない。どんどん建物が劣化していく。
まぁ、戸建ても、町内会において、面倒なことも多々あるだろうし、無視もできない。隣人のトラブルもあっても、ゆるい組合だと話にならんし。揉めたくないし。
まぁ、色々とメリットデメリットある中で。この記事が、最後の最後に言っている、
たとえ修繕が必要になっても莫大な費用は請求されないし、カネがないなら必要最低限のリフォームに抑えることだってできる。
また、マイホームとは単にカネで測りきれない価値がある。とりわけ年を重ねてからは、愛着のある家、慣れ親しんだ地域に住み続けるほうが幸せであることは間違いない。
自分は、これに尽きると思うけどね。