得票数からみると、どちらも支持者を増やしていないので、勝ったことに特別な理由はいらないんじゃないでしょうか。
適当な記事を見つけることができなかったので、文字でしか表現できなくて、力ないし説得力ないかもしれないんだけれど、
得票数
日本でも、いくつかの選挙がって、その都度メディアは「民意」とか、「逆風が」とかお得意のキャッチで飾るんだけれど、
今回の選挙は、あまりにも衝撃的すぎて、メディアやら市場の狼狽ぶりが凄かった。
個人的にも、普通に言って、クリントンさんが勝つんだろうと、そう思っていたわけで、今回の結果なり流れをみていて、自分は「相場師」には、全く向いていないんだと悟りました。
例のイングランドのユーロ脱退に関しても、読み違えていたし、つまるところ、ごくごく普通の人間なんだなと、まぁ、そお思う訳です。
今回の得票数は、ご存知の通り、クリントンさんの僅差で上回っていたわけで、
59,943,017 クリントン
59,705,048 トランプ
わずか0.004%の、差とはいえ、選挙人の獲得数に勝ったトランプさんの勝利。
その理由とか、原因とか、様々に語られ、記事にまとめられていましたが、
58,504,025 ロムニー (共和党)
2008年 大統領選 オバマさん マケインさん
69,498,215 オバマさん
59,948,240 マケインさん
こういう数字を見ると、2期連続で民主党が政権を運営していたことが、結果的に、よくなかった、数字をとれなかった。
なにしろ、上院、下院、どちらも共和党が握っているわけで、オバマさんが絶望的なレイムダックになっている中で、防戦一方の民主党に勢いがあるとは、とても思えない。
日本と違って、双方が入れ替わることが多いアメリカの議会制度なんで、日本でも、自民党に飽きたから、民主党にやらせてみるか!という、そういうのとは、幾分違うと思うけど、
そういうバランスは、この国にとって、普通のことなのかもしれない。
だって、6000万票前後!
この10年、ほとんど変わってないんだよ、得票数。
ざっくり言って、共和党、民主党、それぞれの支持者、
6000万! てことで理解しておくと、
今回、クリントンさんもトランプさんも、巷間で言われているように、これが勝因!とか、待望の!とか、捨てられた白人層の怨念が!アメリカの闇!とか言っているけど、
どちらも、普通に「上積み」がなかったってことでいいんじゃないでしょうか。
結果的に、顔をあげてみたら、トランプが勝っていた。
というか、どちらも、「負けていた」という話なんじゃないでしょうか。
勝ったことに、それほど、おおきな理由はないんじゃないでしょうか。
というか、どちらも、嫌われていたという、初めからの論評通りの結果になったということを、理解していた方がよいのではないでしょうか。