A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

このガストンあってこその美女と野獣の映画でした。

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ポケモンGOで、この1年間。随分人生削られているんだけど。久々に映画をみることができました。

美女と野獣

本当は、ローガンとかメッセージとかガーデアンズとか、本当は、本当は見たかったんだけど、ディズニーだもんね。もちろん、見るさ。

アニメの美女と野獣。これが記憶の大部分を占めるくらい、自分の中ではこれがオリジナルになっているんだけど、2014年のフランスとドイツの合作映画。これも面白かったなぁ。

見る前から、レビューで、ミュージカル調だと。歌ってるんだと。そういう評がありまして、全編通して歌うんだ!と、色んな意味で期待していったんだけれど、

いつものディズニー映画じゃん。

ミュージカルといえば、もう、あのレミゼラブル。初めて3時間、歌いっぱなしの映画というか、ミュージカルに触れ、意外にも圧倒されて感激した記憶があるんだけれど、

エマワトソンが歌うんだ!あのベルの歌を!しかも全編で!

いや違ったんだけれど、でも良かったですよ。エマワトソン、好きだし。

でもね、あの野獣。あれに「虜にされてしまう」という流れ。普通は、相当の作りこみが無ければ違和感出て当たり前の設定でしょ?しかも実写。どうすんのかと。

①いや、もう、思いっきりガストンすげえ。

②村が狭すぎ。いや、もう、まわり森だし、女一人で、村を離脱する方法考えもできねぇ。

③その割に、なんだか、貧乏でなく、全員がほどほどに暮らしていける。毎日、酒が飲めるぜ!

④でも文化が貧弱。本が無い。唯一ベルが本を読んで(文字を理解でき)異世界を夢見ることができる。

勢いで書いているのがばれてしまうんだけど、そうなんです、この小さな、なんで小さな村なのかは、実は理由があるんだけれど、唯一父親が「パリ出身」。そういう影響からか、ベルが思いっきり「浮きまくっている」。

そんな中でガストン。顔も、しぐさも、いや、実写でこんな見事にパーフェクトなガストン!もうガストンが決まったおかげで、この映画の9割は完成したようなもん。それくらい、見事なガストン。

そして見た目とは程遠い、見事なくらい意外なインテリの「野獣」。さらに見た目とはまるっきり違う繊細な「野獣」。魔法で姿を変えられた城の人たちにも驚かないピュアな「ベル」。出会って間もないタイミングなのに殺されるとは思わず、喧嘩腰になって挑む「ベル」。

もう、優等生、学級委員が、やさぐれた喧嘩ぱやい不良同級生と「付き合って」しまう、どこの世界でもよくある展開なんだなぁと思わせる、王道ストーリー。

 

それでも、違和感はありませんでした!

 

でも、それだからこそ、お約束の最後。「愛してる」によって、魔法が解ける。そこに「つるんつるん」の王子が現れる!

お前の初めて触れた「雄」は、もふもふの毛だらけだったじゃないか!

いきなりつるんつるんが出てきて、本当に愛してる!になるのかあんたは!

いきなり大人的に「打算に」目覚めたベルを見た気になる映画でした。