A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

頼むよ。民衆の力で何かを成したら、継続しないという流れを止めてほしかったのに。

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大手マスコミの観測、予測を交えた記事を読むと、「離脱」に関してなんとなくネガティブな報道が多いように思う。

国民投票というものが、ある意味、「熱狂」にもにたうねりに支えられると、思わぬ事態にいきつくことを、なんとなく、危惧しているように見える。

手に余しているように感じるのは、これからどのようになるのかが、正確には、だれにも判断も、予測もつかないからだろう。

幾多の民主化が、なんとかの春と言われた地域においても、その考えなり、とった行動にはもちろん避難すべき理由はない。むしろ当然と言って良いと思う。

が、いったん、民衆の力で、民衆の手によるといったさい、その理念とは裏腹に、どこにおいてもアンコトロール。カオス化が急進することに、まとまった解説をなかなか読むことができない。

今回の離脱に関しても、ある意味キャメロンさんの取った手法が、誰の想像を超えて、想定した結果に辿り着くことにならず、己の首を絞めてしまった。ある種の「レガシー」を残してしまったわけだ。

そして、ボリス・ジョンソンさんがリーダーを降りてしまった。

この事態は、相当の衝撃をもって世界中に拡散されるだろうと。影響がね。

特に、同じように見えてしまうアメリカのトランプさんの立ち位置にも影響してくるのではないか。

さらにいうと、日本の政局にも影響を与えるのではないか。

特に民進党における安倍政権を倒した後、何が待っているのかについて、明確なビジョンがいまいち伝わらない。むしろ、安倍を倒そう。なんてひどい奴なんだ、というイメージしか伝わらないのは、得策ではないのではないか?

さらにいうと、このグローバリズム。世界経済が、世界状況が引き起こす、あらゆる事象が、国内に影響を及ぼさない訳がない。

そういう外交力。世界経済に対する守備力なり攻撃力なり魔力に対する能力が、まったく感じられないのはどういうことなんだろうか?

昔言われていた、ボーダーレスのユートピア的な世界観が、あっというまに崩壊していくかの昨今。

民族主義。地域主義。民衆の力。

1国が、四部五部に分裂して、小集団が主張を始めるなんて、ボーダレス社会を声高に言っていたあの時代に、誰がこう、逆流すると読んでいたであろうか?

そういう時代に、強力な超リーダーシップを発揮できる、大国「中国」が、世界に与える影響は。行使してくるであろう手段は?

民衆の声を集めた国民投票が、せめて、確かな歩みをみせてほしかった。英国で。

こういうあり方が、今まで、本当にうまくいったためしがない、そういう流れに確かな竿を刺して欲しかった。

でないと、民衆の力を最大限に「利用」しようとする、民進党共産党の思惑が、微妙になってくる気がして、どうしようもない。

時代のターニングポイントって、得てしてこういうもんなのかもしれないな。