アリスインワンダーランドは「作品」だと思います
アリスインワンダーランド 時間の旅
というタイトルだが、原題はAlice Through the Looking Glass そのまんま日本名で鏡の国のアリス つまり第2弾ということなんだろう。
誠に申し訳ないが、原文も初回の映画もみておりません。このシリーズは、つまりこれが初めてということになります。
昔から馴染みのある話だし、うさぎとトランプとか、卵型の人とか、一瞬にしてなんの話かイメージできてしまうほど、ほぼ日常に浸透しまくりの「題材」なわけで、
日々、Dlifeを拝見していれば、もうCMの度にその世界を見せられているわけで、とてもビギナーとはいえない、ああ知っているよそれ、っていえるくらいの態度でいられるわけだ。ごめんなさい。
いや、まじで面白かったです。謝りません。良かったです。
ファンタジーなんですよ。こてこての。これは。
だからといって、首をひねるような、また、具合が悪くなるような話の噛み合いが悪い、そういうものが、これにはありませんでした。
よくよく考えると、ご都合主義ありまくりなんでしょうが、筋の通ったファンタジーの展開に、とても心地よさを感じられます。
さらに、よくもまぁ、こういう映像を発想して、さらに描けるよなというくらい、ディーティールも含め、色覚、視覚効果も含め、優れております。すげぇ。
ただ、時間の旅ということですから、昔から、この「時空の移動」にかかわる映像処理は、くさるほど色々チャレンジされてきているわけで、
この映画では、ご存知の通り、「海」をベースにした「時空」で勝負しております。
これは、、、、、、、。まぁいいや。
もちろんハッターの喋りと会話の内容に関しては、個人的に相いれない、人としては関わってはいけないセンサーが発動する、そういうキャラクターなんで、好きじゃないんだけど、
ハッターがいてこその内容とテーマという展開に、いや、ストーリーもよくもまぁ、シンプルだけど、よく考えてるよね。
ハッターがいなければ、タイムとも出会えなかったし、赤の女王の成り立ちも知ることができなかったし、さらに言えば、時間における過去の意味の理解の仕方も変わることがなかったわけだし、
こういう変なキャラクターを、キーパーソンにしながら、全面的にそのきっかけを収斂させていくというのは、なかなか、しまらないものになりがちで困るんだけど、
この映画では、最後の最後まで、ハッターを中心に、その展開の集中力が途切れないんで素敵。
細かく思い出してみると、難しいんだけど、白の女王が浮遊して移動している感じだとか、タイムのいちいち動作のパンクだったり、威厳があったりも含め軽くないところとか、編集に5年?かけたのもわかるくらい、執念を感じます。
スターウォーズもルーカスさんの奥さんが編集作業をしていたと読んだことがあって、その編集作業こそ、スターウォーズの伝説を生んだとも言われているらしいんで、
「作品」というものは、作品たる理由ってあるんだなと、そう思った次第です。