A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

万人を幸せにできないけど、どこから手を付けたらいいのかという方法論がアベノミクスじゃないの?

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2016年の参議院選挙が終了した。

1人区のいくつかで民進党が勝利したものの、多くの複数区で存在を示せなかった。が、案外の健闘とみてよいのではないか。

ええ、3年前の戦いを考えれば、民進党はよく頑張ったんじゃないかと思う。だって、今回32名で前回は17人でしょ?倍ですから。

共産党は、色々理由をつけるかもしれないが、前回よりも取得議席数を上回れなかった。今回6名で、前回8名。

民主党」の失望が大きすぎたために、前回が壊滅的になったんであろうが、共産党は、戦略を誤ったんではないか。

野党統一なんかやらなければ、ひょうっとして、前回なみに票を伸ばして、せめて公明党の背中を捉える程度の勢力になっていたのではないか?

本当の勝負は、本当の勝負は、次の参議院選挙になるのかなぁ。

www.syachou-blog.com

争点にならなかった憲法改正とか、彼らが言う「戦争法」とか、ことごとくが空振りに終わってしまったようで、若者も、あてにしていたシールズが、圧倒的にその無邪気ぶりがかえって若者の反感を買ったようで、

一方、往年の安保闘争の「戦士」たちの気味悪い扇動やら練り歩きが、本当に効果的な運動になるのだろうかと、どうして彼らは思わないんだろうか!

とか、そういう点で、一部のコアな層しか取り込むことしか、このタイミングにおいてさえ限界だったんだなと。

そんで、野党が言っていた、社会保障の財源をどうするのか!そういうときに決まって言うのが、企業からとってしまおう!という話。内部留保とか、法人税のUPとか。

良い記事がWEB上にはごろごろあるんですね。

もちろん、税収と言われる中には、法人税やら個人の所得税やら、消費税やらが色々あって、一概には言えないんですが、

10兆円と言われる法人税収ですが、250万社ある法人の7割が赤字会社

たった3割。

法人税納税額トップ10の合計法人税納付額は「4兆1264億円」2014年度

スト20社で、6兆円! 6割! どうなってんだ日本

つまり、共産党やら民進党が盛んに言っている、大企業への優遇振りやら、もっと取れるぞ法人税とか、いやいや、向かっているところは全然違うでしょ、ということ。

彼らが母体にしている集団は、ほとんど、国家に寄与しておりません。均等割り程度だろう、払っていても。公明党も深く足突っ込んでいるけれどね。

どういう利権集団なんだ、と思わざるを得ません。

さらにその法人税に寄与している法人は、1億円資本の会社が支えております。

言ってみれば、上場会社がそのほとんど。まぁ、情報の開示義務がありますし、利益を生み出さなければ、上場の地位を失うわけですから、「節税」はするんでしょうが、ギャンブル的な「節税」はしにくい。

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さらにこの表。

年収600万円以上の方々が、所得税収8.5兆円のうち、74%を生み出している。

年収600万円以下の方々が、給与所得者の8割を占めている。

ということで、あえて言うのであれば、この国を、とりあえず何とかしようと考えたとき、どうするのかと言われれば、

どこをどう伸ばしていこうか、と考えていくのが当たり前だという話。

アベノミクスが確かに万人を短期的に「幸せに」する方法ではないのは自明。なんだけど、まずはどこをどう手を付けたら良いかと考えたら、上場企業と大企業に勤める給与所得者に、あらんかぎり頑張ってもらえるようにするしかないだろう。

リーマンショックから、東日本震災と、確かに未曽有の不幸にさらされた時期に、期待を一身に背負って民主党はやりはしたが、この時期に、強力な円高を止めもせず、株価対策も講ぜず、その時点で税収を生み出すことが難しい、給与所得者の8割に目を向けてしまうのは、あまりにも、戦略が貧相と言われても仕方がない。

違うかしら。

しかし、自分も8割に入っているんで、ぶらさがっているっちゃいる側なんですが、

いいですか、言わせてもらって、

年金さえ、ちゃんとできれば、ベーシックインカムとか消費税とか、国内消費とか、一気に解決すると思うよ。できればね。年金で暮らしていけるという「ゴール」が見えないから、不安もあるし、お金を使おうという気分にならない。

じゃぁ、その年金どうすんの。税収を上げるの?どうやって、どっから手をつけるのよ。だよね。