A LOST AND FOUND

色々なものを失くしてきたような気がします。

団塊世代の介護はタダで薬剤師に丸投げしちゃおう!という厚労省のビジョン 超ブラック業界完成!

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www.mhlw.go.jp

協会けんぽ東京支部よりお知らせがきた。

タイトルは、「医療費の負担を減らす6つのポイント」。

この中の1つに「かかりつけ医・かかりつけ薬局をもちましょう!」

! びっくりマークの乱打。相当気合が入っているのはこの記号からわかる。

素人意見なので、当然専門家なり当事者さんからは、また違った意見なり反証なりが出ると思われますが、「かかりつけ薬局」が医療費削減に、どのように効果があるのか、正直わかりません。

医療は大雑把にわけると、医者、看護師、薬剤師。ちょっと分けすぎかもしれないが、分ける!

国がシステムなりを告知しても、マスコミ含めて「医薬分業」こそが「癌」なんじゃね?とか、平気に述べる新聞社の解説委員もいるくらいだし。いいか。

医者に関しては、相当前から「かかりつけ医」をと、そのために独立に手厚くして、医院、クリニックを増殖、入りの部分で医療費削減の効果を出そうとしたんだが、どうだ、これ、うまくいったんでしょうか?

総合病院は、救急医療、先進医療、手術が必要な医療など、ぶっちゃけ、軽度の患者はくるな!という方向だったはずが、医院は総合病院にぶんなげるは、高齢者は総合病院の方が色々と科目が多いので、便利だとかで

その結果、非常に総合病院が疲弊したとか、いきなり点数を厚くしてと。

もう、ここをいじるのは限界。

看護は?もう、全然ニーズがありまくって、保育士どころの騒ぎじゃなくなって、スルー。

そうなってくると、薬剤師。調剤薬局だ。ここだ、ここを全力でいじろう!

そういう気がするのは私だけだろうか。

ここはいじりやすい。調剤なんて、今時機械がやってるんで、なんであんな高給なんだとか、なんで調剤が「病院外に出ていかなければもらえないんだ」とか、誰でもできるだろうとか。世間もマスコミもきっと賛同してくれる、同調してくれる!

もう、完全に本末転倒。そういう問題ではなかろうに、こういう「ガス抜き」みたいな論法が平気で巻き起こるのが最近の傾向。

医者が王様である限り、出口たる薬局をいじってもなんの効果もなし

薬の一元管理だとか、在宅介護への特化だとか、24時間対応だとか、地域包括ケアシステムの一翼を担いとか、

要するに、ただで「団塊世代の世話」をしろ。24時間ね。

金は出しません。

医者が言うことを聞かないんで、患者を盾にして、薬の管理をさせろ。

大雑把に言うと、このビジョンはこういうことです。

アメリカと違って、薬剤師が、「処方箋」を書けない「隷属」状態で、どうやって、医療費削減に効果的なことができるんだってばよ。

もう、字面と絵ポンチを書かせると「天才」な官僚がひねくりだした小学生並みの「未来予想図」みたいな世界が展開している。

すでに、調剤薬局は、老人の「無料奉仕活動」を強いられて、買い物みたいなことも平気で頼む連中の命令に疲弊しているところに、こんなお墨付きを24時間体制でなんていわれちまったら、

どんなブラック業界になるのか、想像がつきません。

ご愁傷さまです。